サーモウッド・プロ向け販売サイト  最終更新日:2021年3月19日

Thermowood Plus サーモウッド老舗専門店 SINCE2001〜

サーモウッドは木表使用を推奨

一般的な外構木材は木裏施工、サーモウッドは木表を見せる施工

サーモウッドは僅かに木裏側に反ります

従いまして、サーモウッドではデッキ床板は「木表使用」ができます


まずは、一般的なKD材とサーモウッドの画像をご覧ください。

2014年生産 Redwood KD16% 20x190mm

Redwood KD材(ログハウス内装材)
生産年:2014年、撮影:2016年4月
生産時の含水率:16%(想定)
①適切に高い技術で処理されたKD材のため、板目に干割れが発生していません。
②適切に処理されたKD材でも木表側に反ります。KD20%材やGreen材(未乾燥材)では干割れが発生し木表反りもより大きくなります。

 

2002年生産 Redwood Thermowood 38x140mm

Thermowood(Redwood デッキ材)
生産年月:2002年11月、撮影:2016年4月
生産時の含水率:5%から6%
①日本で初めて輸入されたサーモウッドの写真です。各展示会で「10年経っても狂わない」の説明で使用しているサンプル材です。
②目視では分かりにくいのですが、僅かに木裏側に反っています。

サーモウッドが木裏側がに反る理由

「サーモウッドは平衡含水率以下で生産されているため」木裏に反る

木材業者でも上記説明でご理解いただける方は稀有と思われますので、簡潔に説明いたします。
 


それでは、サーモウッドが木裏に反る説明をいたします

(1)製材品の含水率は最終的に平衡含水率になる

①製材品は含水率によって、未乾燥材(グリーン材)、人工乾燥材(KD材、サーモウッドを含む)に分類されますが、生産時の含水率は、時間を掛けて最終的に材種毎の平衡含水率になります。
②「平衡含水率」は製材品の最終的な含水率で、季節や地区によって異なります。
「木材は大気中の水分を吸ったり吐いたりする」の平衡含水率になってからの説明です。
a)東京の年間平衡含水率:
年によって異なりますが、概ね8%から16%で変動します。
未乾燥材の含水率は20%超:
平衡含水率より非常に高いため、木材内の水分を多く放出し平衡含水率となる。
b)JAS規格KD材の含水率:
JAS規格ではKD20(20%以下)、KD15(15%以下)、欧州KD材は18%(ラミナは16%以下)ですが、平衡含水率より高いため木材内の水分を放出し平衡含水率となる。
特例として、無垢梁材の含水率はKD25を認めていますがKD材の時代に含水率25%の木材は「問題有り」と思慮いたします。
c)サーモウッドの含水率と平衡含水率:
生産時の含水率は5%から6%(気温20℃湿度65%時の含水率6±2%)、年間の平衡含水率は4%から8%でありサーモウッド未処理材の平衡含水率に対して約半減した変動幅となります。
雨天前後の一時的なサーモウッドの含水率は11±2%です(気温20℃湿度90%)。
従いまして、通常使用時はサーモウッド生産時の含水率より高い状態の含水率となります。 

(2)製材品の膨張または収縮は含水率の変動に起因。

グリーン材・一般的なKD材は、平衡含水率になるまで水分を放出するため材は収縮。
サーモウッドは、平衡含水率になるまで僅かに水分を吸収するため僅かに膨張。 

(3)板目(丸太の接線方向)の膨張収縮率は、柾目(丸太の半径方向)の約2倍

木裏と木表:製材品のサイズ(長辺)は、丸太の径(太さ)で決まりますが、丸太の芯に近い方を木裏、丸太の外側に近い方を木表と呼びます。
(4)木裏の木目と性質(グリーン材とKD材)
木表より柾目が多く、板目が少ない。このためグリーン材や一般的なKD材は製材後またはプレーナー加工後に平衡含水率になるまで材の水分を放出し、木裏の収縮率は木表の収縮率より少ないため、収縮の多い木表側に反る。 

(5)サーモウッドの木裏の木目と性質

サーモウッド原板(プレーナ加工前)は、上記「木裏の木目」と同じで大きく木表に反っていますが、プレーナ加工後は平衡含水率より低い含水率のため大気中の水分を吸収し、僅かに木裏に反ります。
 
(文による説明だけではなく、後日図解いたします) 

まとめ(木材の使い方)

(1)ウッドデッキ床板の「木裏使用」、「木表使用」

 ①一般的に木材は「木表側に反る」ため、ウッドデッキ床板使用では、木裏を見せる「木裏使用」をします。「木裏使用」することにより雨水が溜まり難くし耐久性を向上させるための対策です。また、木材の辺材(白太、シラタ)は耐久性が低いため腐りやすい辺材を見せない対策でもあります。
②プレーナ加工後のサーモウッドは、目視では分からない程ですが「木裏側に反る」ため、
木表を見せる「木表使用」をします。サーモウッド以外に木裏反りする木材は見当たりません。

(2)ウッドデッキ床板以外の内装材外装材は「木表使用」を検討

①木表、木裏の長所と短所
a)木表の長所と短所:
木表の最大の長所は「木目が綺麗」である。屋内造作材は木目が綺麗な「木表使用」が原則です。外構木材でもデッキ床板以外は可能な限り「木表使用」を検討してください。
木表の欠点は、板目に割れ(干割れ)が発生することで、割れの程度は使用する木材の含水率により異なります。
b)木裏の長所と短所:
木裏は特筆する長所はありません。木表より板目が少ないため干割れが木表より軽微となることが長所かもしれません。短所は、芯に近いため「芯割れ」、目廻りがあれば「板目のはがれ」、節有り材では木表より節径が大きく、木目の美しさも劣ります。
②十分に乾燥した木材であれば、外構木材でも「木表使用」をご検討ください。

(3)十分に乾燥した木材を使用する理由

①木材(製材品)は、平衡含水率になるまで、水分を放出するため材の寸法は収縮し、板目と柾目が混在するため均一な収縮ではないため曲がり反りカップ、そして割れが発生します。これらの欠点を軽微にするため「十分に乾燥した木材」を使用します。

JAS製材規格では、造作材では曲がり(厚み反り)、反り(幅反り、刀反り)の規格があり、構造材では曲がり(厚み反りと幅反り)の規格がある。木裏反りや木表反りの反り(カップ、カッピング)の規格はない。

②十分に乾燥した木材の含水率とは
平衡含水率が8%から18%であれば、理想の含水率は12%前後となります。しかし含水率を12%まで下げることは困難です。
JAS製材規格では未乾燥材を認めています。造作材では乾燥処理された木材の含水率は15%と18%に分類され、構造材では乾燥処理された木材の含水率は15%、20%、25%(無垢梁材)に分類されています。
尚、1990年代から輸入された欧州製材品は全て人口乾燥材で表記含水率は18%ですが実質含水率は16%前後です。日本向け集成材の含水率は16%以下で生産されています。